犬の耳イメージ

長寿のための生活習慣

老犬が抱えるストレスの原因5つと解消方法

2019年1月11日

「病は気から」という言葉がありますが、

人間と同じように犬もストレスを感じると

体に不調をきたすことがあります。

 

長期間ストレスを貯め続けると

病気の原因になることもあるので

愛犬がストレスに晒されたときには

できるだけすばやく対応してあげましょう。

 

行動を見れば分かる!ストレスのサイン「カーミングシグナル」とは

犬のストレスサイン

ストレスを感じると犬は以下のような行動をする場合があります。

  • 全身や鼻先をしきりに舐める
  • 体を掻く
  • (生)あくびをする
  • ハァハァと息遣いが荒くなる
  • よだれを垂らす
  • 無駄吠えする
  • 震える
  • 影に隠れる
  • 尻尾を下げる
  • 自分の尻尾を追いかけ回す
  • 同じ場所を行ったり来たりして落ち着かない

 

長年ともに過ごしていると

表情からも感情が読み取れるかと思いますが、

以上の行動も参考になさってみてください。

 

これらのように自分自身を落ち着かせるためにとる行動を

「カーミングシグナル」と言います。

 

ストレスの原因とは?

匂いや音がストレス

犬の聴覚イメージ

犬の鼻や耳は人間の何倍も優れています。

 

花火や雷鳴などの突発的な大音量

近所の工事音や、宣伝カーなどの騒音もとても苦手です。

 

また、生活スペースにある芳香剤などの

人工的な香りも場合によっては香害となりえます。

 

まず音への対策は

「大丈夫だよ」と声をかけたり撫でてあげたりして

安心させてあげることです。

 

それに加えてケージ等の犬専用スペースを

タオルや毛布などで覆ってあげたり

音から遠い方へ移動してあげるのも有効です。

 

犬専用のパーソナルスペースがない場合は

ケージやサークル、ベッドなどで

環境を整えてあげると犬は安心しますよ。

 

匂いについては、人間が心地よい匂いが

犬にとっても快適とは限らないので、

できるだけ人工香料を置かない方がいいです。

 

気になる匂いの消臭目的で芳香剤をつかっているのなら

無香料のものや自然素材のものに変えてみましょう。

 

明るすぎてストレス

明るい照明

犬は強い光も得意ではありません。

 

人間は細かい作業をするので、夜間でも

ついつい部屋を明るくしがちです。

 

照明の明るさを落とせるのであれば落として

暖色系にできるのが望ましいですが、

人間の都合によっては

どうしても難しい場合もあるかと思います。

 

そんなときは愛犬パーソナルスペース

(ゲージやクレート、ベッドなど)

の上部にタオルケットを掛けたり

簡易的なひさしを作るなどして

他の場所よりも一段階暗くしてあげるのがおすすめです。

 

人間にとって当たり前のことが

犬にとってストレスになっていると

なかなか気づかない場合があります。

 

今一度愛犬の生活環境をチェックしてあげてください。

⇒犬の寿命が縮む!やってはいけない飼い方10か条

 

見知らぬ人や慣れない場所にストレス

動物病院イメージ

自宅に来客があったときや

病院など慣れない(苦手な)場所に行くことも

ストレスになります。

 

また人間だけでなく、出先で知らない犬(動物)に

出会ったときや、行き慣れないドッグランに訪れた時

なども同様にストレスを感じる子もいます。

 

このようなときは飼い主が優しく声を掛けたり

撫でてあげて安心させてあげましょう。

 

また、とりわけ病院などでは飼い主自身も

「うちの子嫌がらないかな」などと

気が張っていることもあります。

 

そのような様子を感じ取ることで愛犬のストレスも

倍増してしまうので、飼い主さんは意識的にでも

くつろいでいる空気を醸し出してあげましょう。

 

たとえばわざとあくびをしてみたり、

笑顔を向けたりしてみてください。

 

やきもちでストレス

犬は家族が大好きです。

 

しかし多頭飼いで後から新たなペットを迎えたり

飼い主さんが出産したりすると

他のペットや赤ちゃんに愛情が分散してしまい、

ストレスを感じることが多くあります。

 

飼い主さんに悪意がなくても、

先住犬に費やす時間が減ってしまうのは

避けられませんよね。

 

そんなときは大げさに可愛がって

いつもより甘えさせてあげてください。

 

また、家族の中に幼児がいる場合も気をつけましょう。

 

小さい子は突発的な行動をするため、

犬を可愛がりたい一心で無謀な抱っこを試みたり

無理に撫でようとしたりしますよね。

 

犬は賢い動物なので「自分は年上だから」と

我慢しようとします。

 

ですがこのことはストレスになりますので、

小さなお子さんには犬と接する時のルールを

教えてあげましょう。

 

そして健気にお子さんの相手をしてくれる

愛犬を褒めてあげてください。

 

老化によるストレス

高齢柴犬

犬も年齢とともに身体機能が衰えます。

 

そうなると今まで当たり前にできていた行動が

できなくなっていきます。

⇒シニア犬の健康管理で気をつけるべき4つのこと

 

しかも犬の老化スピートは人間の何倍も早いので

自分自身で状況を理解できないまま

どんどんと体が老化していくため、とまどいと不安を感じます。

 

思うように体に力が入らない。

 

食べることが疲れる。

 

目や耳が悪くなり、大好きな家族の声や存在が遠く感じる。

 

この状況は怖いしとても孤独に違いありません。

 

例えば若い頃はお留守番も全く平気で勇敢だった子でさえも

年齢を重ねるにつれ不安感は増していきます。

 

老化による不安感からくるストレスは

何気ない日常生活のなかで感じているものなので

飼い主さんも気づきにくい部分です。

 

解消方法は

  • 積極的にコミュニケーションをはかる
  • 身体機能が衰えても積極的に外出する

など、愛犬が大好きなことをたくさんしてあげることです。

 

気分が上向くことはいつも以上に動いたり、

食べたりできるきっかけにもなります。

 

老化へのストレス対策は

高齢犬の健康ケアのポイントの一つと捉えましょう。

 

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