基礎代謝とは何か。

シニア犬の食事管理 長寿のための生活習慣

シニア犬の代謝を上げるために今日から実践できる方法

2018年11月21日

犬も年齢とともに代謝が悪くなっていきます。

 

しかし生き物にはエネルギーを作り出し、消費する

代謝が必要不可欠。

 

シニア犬になったら、この代謝を

いかに低下させないかに気をつけなければいけません。

代謝ってなに?

基礎代謝とは何か。

まず根本的に代謝ってなんだろう?というお話を簡単に。

 

ここで言う代謝というのは”基礎代謝”をさします。

 

基礎代謝というのは、

例えば「各臓器を正常に活動させる」

「体温を維持する」「食べ物を消化する」など

生命維持に最低限必要なエネルギー量のことです。

 

つまり運動時に消費するエネルギーではなく、

何も行動も考えもしなくても消費される

生きるためのエネルギーのことを言います。

 

なぜ年を取ると代謝が低下するの?

代謝が低下する大きな理由は筋肉にあります。

 

筋肉は体の中で最もエネルギーを消費する器官です。

 

犬も人間も年を取ると、自然と筋肉量が減りますよね?

ということは、筋肉量の低下とともに

代謝も低下してしまうというわけです。

 

代謝が低下するとどうなる?

代謝が低下すると以下のような可能性が出てきます。

  • 食事量は変わらないのに太りやすくなる
  • 血行が悪くなる
  • 免疫力が低下し病気に掛かりやすくなる
  • 消化機能が低下する
  • 内臓の働きが弱くなる

代謝が健康維持にいかに重要であるかが分かりますね。

 

というわけで具体的な代謝アップ方法をご紹介します。

運動で代謝アップ!

お散歩改革で代謝アップ

代謝のカギは筋肉量。

 

では、筋肉量を維持するために最も重要なのは?

そう、運動ですよね。

 

犬もシニアになると運動量を増やすことは

相当な負担になります。

 

そこで実践すべきなのが、運動の質の改革です。

 

代謝アップに最も有効なのは”お散歩改革”

例えばお散歩の距離や時間は増やさなくてもいいので、

歩く場所を変えてみましょう。

 

アスファルトの平坦な道だけではなく、

デコボコした未舗装の道や原っぱ、緩やかな上り坂、

またぴょんぴょん跳ねなくても登り降りできる位の

足腰に負担の少ない階段や、小さな段差を越えるなど

軽い障害物を取り入れてみるのが有効です。

 

運動だからといって急いで歩く必要はありません。

 

ゆっくり進む方が筋肉にじっくりと負荷がかかるので

お散歩と筋トレが同時にできるんです。

 

室内遊びも筋トレになる

室内遊びで代謝アップ

シニア犬の中には少ししかお散歩できない子も

いるかと思います。

 

その場合は室内の過ごし方を少し工夫してみましょう。

 

みなさん「お手」や「おすわり」をさせて

ご褒美におやつをあげることがあると思います。

 

それを安定感のあるフラットな床ではなく、

柔らかくて広めのクッションやマットの上で

行うだけでも普段使わない筋肉が刺激されますよ。

 

また、おやつ探しゲームもオススメ。

 

室内におやつを隠して探させるだけですが、

運動量が落ちた高齢犬でも歩く動機ができますし

脳も嗅覚も刺激されて認知症予防にも役立ちます。

 

できることなら、その過程で使わない毛布などの上を

歩かせられると尚いいです。(滑らない床で行ってくださいね)

 

血行を良くして代謝アップ

血行促進で代謝アップ

血流が良くなると体内の活動も活発化し

代謝も上がります。

 

代謝が悪くなった高齢犬は足先や内臓が冷えている

場合があるので温めてあげましょう。

 

オススメは温タオルです。

 

足や腰の関節部分や凝りやすい太ももや首あたりを

適温の蒸しタオルで温めてあげてください。

 

以下は私のオリジナルな方法ですが、

お湯を張った洗面器にオーガニックのローマンカモミール精油を

1、2滴垂らして、そこにタオルを浸してから絞って

レンジでチン!っと蒸しタオルを作っています。

(レンジへのニオイ移りはラップで防ぎます。)

 

カモミールは緊張緩和やストレス解消効果があって

犬猫用のサプリにも使用されているので

わんちゃんのリラックスにもおすすめですよ。

 

また、日々のブラッシングも血流アップに

とっても有効ですし、健康管理の面でも

毎日行いましょう。

⇒シニア犬の健康管理で気をつけるべき4つのこと

 

血行を良くする簡単マッサージ

マッサージで血行アップ

温めと同時に取り入れたいのがマッサージ。

 

マッサージと言っても専門的なものではなく、

いつも愛犬を撫でる感覚で行える簡単なものです。

 

できればタオルで温めを行った後にやるのが効果的です。

 

方法は簡単です。

  1. 足や膝、指などの関節をゆっくりとさする。
  2. 背中や首、お尻~腿あたりの筋肉を手のひらで円を書くように軽く撫でる。
  3. 顔の口周り、目の周り、耳の付け根なども軽く撫でる。

基本的にはこれだけです。

 

マッサージの強さは、優しくなでてあげる程度でOK!

わんちゃんにとって気持ちのいい強さで行いましょう。

 

マッサージの部位については、

頻繁に使って疲労が溜まりそうな関節や筋肉、

筋力が弱ると後の生活に支障をきたす部位をケアする

というイメージです。

 

また、顔の中でも口周りは食べる時に必要な筋肉なので、

特に衰えないように気をつけてあげたいですね。

 

痛がる場合は自己判断で続けずに、医師と相談してください。

 

触られることに慣れていない部分については、

嫌がらない部分から時間を掛けて慣らしていきましょう。

 

食事を変えて体質改善

ドッグフードのイメージ

フードによっては消化器官に負担がかかり、

栄養を有効利用できていない場合があります。

 

特に小麦などの穀類が多く含まれるフードだと

消化に悪いだけでなく、アレルギーを引き起こす可能性もあり

フードを変更したほうがいい場合があります。

 

バランスの取れた、良質の素材を使用したフードに

変えてみましょう。

⇒シニア犬フードに必要不可欠な栄養素は?

 

体に合ったフードですと、便の硬さや頻度が改善されたり

涙やけが消えたり毛艶が見違える、行動的になるなど

目に見えた変化を実感できるはずです。

 

フードは出来れば太りにくいシニア用が望ましいです。

 

しかし食べる量が減り、体重も減ってきたという

わんちゃんの場合は、あえてパピー用に変えても

良いでしょう(不安なら医師と要相談)。

 

パピー用は胃腸の未熟な子犬でも消化分解しやすく

なおかつ、少量でも栄養価が高いのが特徴です。

 

愛犬の食事の状況を鑑みて最良の方法を取り入れてあげてください。

 

 

以上が犬の代謝を上げる方法です。

 

すぐに実践できる方法ばかりなのでお試しにでも

取り入れてみてください。

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