毎年夏になると気になるのが
愛犬の虫刺され問題です。
蒸し暑い時期には散歩コースはもちろん
屋内にも動物を刺したり噛んだりする
虫が潜んでいる場合があります。
愛犬が虫に刺されて痒がっていると
どうにかしてあげたいと思うのが親心。
真っ先に思いつく対策がかゆみ止め薬ではないでしょうか?
しかし、虫刺されに有効な人間用のかゆみ止めを
犬に塗っても大丈夫なのでしょうか?
痒がる犬に人間用のかゆみ止めを使っても大丈夫?
人間用のかゆみ止めを犬に使うのは危険
結論から申し上げると、
人間用のかゆみ止めの塗り薬を
犬の肌に塗ることは控えましょう。
即効性のある ”〇〇 EX”のような強力なものはもちろん、
子供にも使える優しいものも同様です。
犬は痒みがある部分を舐めたり噛んだりするからです。
かゆみ止めを塗ったからといって、
どんな薬でも次の瞬間に嘘のようにかゆみが消える
などということはありませんよね?
つまり虫に刺された患部を
愛犬が舐めてしまうことは避けられないのです。
いくら優しいかゆみ止めとは言え、
人間用の製品は何度も舐めることを想定して作られていません。
痒そうな愛犬を見るのは辛いですが、
一般的な蚊に刺された場合は
皮膚に何も塗らずに様子を見る方が賢明です。
(フィラリア予防は大前提)
ではもしエリザベスカラーなどで舐めるのを予防できたら
かゆみ止めを塗っても良いのでしょうか?
これについても個人的にオススメはしませんが、
どうしてもという場合は
必ず獣医の判断を仰ぎ、従ってください。
もしもひどく痒がる場合は?
もしも尋常じゃないほど痒がったり、
出血するほど掻きむしったり、
患部がひどく腫れていたり、
行動の様子がおかしくなるような場合は
放っておけば収まる程度の虫刺されではない可能性もあります。
その場合はかかりつけ医に相談しましょう。
例えばハチなどの毒を持った生物に刺された、
マダニに寄生された、ノミが大量発生した、
虫刺され以外の外部刺激があった、
なにかの病気やアレルギーが原因で体に痒みが生じている…。
など、さまざまな原因が考えられます。
それぞれに対処法が異なりますので、
「たかが虫刺され」と、自己判断するのは禁物です。
犬の虫刺されは予防が肝心!
犬には人間のように気軽にかゆみ止めを塗れないぶん
虫に刺されないための予防が肝心です。
お散歩や屋外で長時間過ごす時には
天然成分の虫よけスプレーを使ったり
匂いが苦手なワンちゃんには
リードに取りつける虫除けを使うという手軽な方法もあります。
またこれと並行して病院でノミ・ダニ駆除薬の
フロントラインを処方していもうと更に安心ですね。
また服を着せるのも有効です。
暑い時期に服を着せるなんてかわいそう…
と思われるかもしれませんが、
メッシュ素材などの夏仕様の服なら
熱がこもるのを防いでくれますし、
なかには防虫+涼感加工のすぐれ物もありますよ。
そしてお散歩コース選びも重要です。
草むらや小川などの水場の周辺は
涼しいので夏のお散歩にもってこいですが、
同時に虫が多く生息する場所でもあるため
虫除けという意味ではこれらを避けることも有効でしょう。
夏場のお散歩は暑い日中を避けて
夕方~夜にかけて行う場合が多いかと思います。
⇒検索 真夏日 猛暑日や真夏日の犬の散歩で寿命を縮めない方法
しかしその時間帯は虫たちの活動時間でもあります。
毎日のリスクを減らすためにも
夏の虫よけ対策を見直してみませんか。