老犬が食欲旺盛な理由

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老犬が食欲旺盛なのは健康な証?病気を疑う異常な食欲

2019年3月18日

「老犬の愛犬の食欲がありすぎて止まらない」

 

よく食べ、よく寝ることは健康の鉄則ですから

うらやましい悩みですよね。

 

しかし、老犬の旺盛な食欲は

見守っていていい場合と、

すぐに対処が必要な場合があることを

ご存知ですか?

 

旺盛な食欲は時として

命に関わる問題となります。

 

愛犬の食欲や体の変化を

念入りに観察しましょう。

 

食欲旺盛な老犬の健康状態とは?

老犬が食欲旺盛な理由

幼い頃から食欲旺盛なら今も元気な証拠

犬は年齢とともに食欲が減退していくものです。

 

しかし、高齢でも食欲旺盛なわんちゃんも

たくさんいます。

 

若い頃からたくさん食べていた

というわんちゃんなら、

体が若くて元気な証拠でしょう。

 

日頃からよく食べて、

年齢にあった程よい運動を行っており

健康体型を維持しているのであれば

 

あなたの愛犬は

若々しいおじいちゃん・おばあちゃん

であると言えます。

 

老化のスピードには個体差があるので、

みんなが同じタイミングで

食欲が落ちるわけではないんですよね。

 

健康であれば今の生活を心がけてください。

 

ただし、高齢になると

病気のリスクも増しますから、

半年に一度の健康診断と

シニア犬に合わせた食事の切り替えをおすすめします。

⇒シニア犬と若い成犬に必要な栄養は何が違う?

 

急な食欲増進は病気のサインかも?!

よく食べる高齢犬の病気

以前と比べて食欲が増加しているようであれば、

体に何かしらの変化がある可能性もあります。

 

餌や環境変化等の外的要因による場合もありますが、

病気が可能性の場合も考えられるため

注意が必要です。

 

高齢犬がかかりやすく、食欲増進をする病気で

代表的なものには以下の3つのがあります。

 

急によく食べ、太ってきたらクッシング症候群の可能性あり

クッシング症候群は中高齢以上の犬に現れやすい

ホルモン異常の病気です。

 

コチゾールという副腎皮質ホルモンが、

何らかの原因で多量に分泌されることで、

症状が現れます。

 

この病気は食欲が増して体も大きくなるため、

肥満と勘違いしないよう注意が必要です。

 

<主な症状>

  • 異常な食欲
  • 多飲多尿
  • 抜け毛
  • 肥満と見間違えるビール腹(ポットベリー)
  • 無気力
  • 脱力(足腰の衰弱)

 

<かかりやすい犬>
犬種としてはプードル,ダックスフント,

ビーグル,ボストンテリア,ボクサー等が

かかりやすいと言われています。

また、アレルギー疾患で

副腎皮質ホルモンを長期に渡って

投与されていた場合にも発症することがあるようです。

 

すごく食べるのに痩せていくのは糖尿病が原因かも?!

よく食べるのに痩せる犬は糖尿病かも

同じく中高齢の発症率が高い病気の糖尿病。

 

よく食べるのに痩せる場合は要注意です!

 

糖尿病は膵臓から分泌される

インスリンというホルモンの分泌異常から

引き起こされる病気です。

 

血糖値が上がり、尿から糖が排出されます。

 

<主な症状>

  • 食欲増進
  • 多飲多尿
  • 食べる量が増えても体重は減る
  • 嘔吐・下痢

糖尿病は他の病気と併発していたり、

糖尿病から他の合併症が引き起こされる

恐れのある怖い病気です。

 

<かかりやすい犬>

犬種としては、ミニチュア・シュナウザー、

ビーグル、ダックスフンド、

ミニチュア・ピンシャー、プードル等

と言われています。

 

しかし、その他の犬種にも掛かる可能性はあります。

 

クッシング症候群を患う犬は

糖尿病にかかりやすいそうですよ。

 

また、糖尿病は生活習慣病でもあります。

 

ストレスが多い飼育環境だったり、

甘やかして食生活が乱れている場合は

発症リスクが高まると覚えておきましょう。

⇒愛犬の寿命を縮める飼い方

 

昼寝ばかりなのに食欲がありすぎるのなら認知症の疑いも?!

 

老犬の旺盛な食欲は認知症かも

犬も人間と同じように

高齢になると認知症を発症する場合がります。

 

認知症になると

食欲がやたらと旺盛になり、

時に食への執念から狂暴になる場合もあるようです。

 

  • 興味・意欲の低下
  • ボーっとしている
  • 呼びかけても反応がない
  • 昼寝してばかり
  • 昼夜逆転生活
  • 夜間の徘徊や夜鳴き
  • トイレの失敗

これらの行動も認知症の特徴です。

⇒老犬の昼夜逆転を解消し寝不足とサヨナラする方法は?

 

<かかりやすい犬>

すべての犬にかかる可能性のある

認知症ですが、

とりわけ日本犬や日本犬の雑種の発症率が高いと言われます。

 

急激な食欲の変化には今すぐ対応を!

愛犬の「ふつうではない」食欲の変化は

愛犬の体からのSOSかもしれません。

クッシング症候群や糖尿病の可能性が考えられますし

それ以外にも何かしらの病気を

併発している可能性も考えられます。

 

犬は本当に辛くなるまで

病気に耐えようとする習性があるので、

気づいたときには重症化していることもあります。

 

なにか少しでも異変や違和感がある場合は

すぐに医師へ相談してくださいね。

 

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