シニア犬と若年犬

シニア犬の食事管理

シニア犬に必要な栄養バランスは若い成犬と何が違うの?

2018年12月3日

シニア犬になると体質が変わってくるため、

摂取する栄養素のバランスも若い成犬とは

異なります。

 

ドッグフードが年齢や発育段階によって

細分化されているのはこのためです。

 

ではシニア犬と若い成犬に必要な栄養の

大きな違いとは何なのでしょうか?

 

シニア犬と若い成犬の栄養バランスの違い=体質の違い

シニア犬と若年犬

シニア犬になると運動量が減り、代謝機能も低下し、

さらに消化機能も衰えていきます。

 

そうなると、これまでの食事内容では

栄養が過剰となり、肥満や消化不良などが起こる

可能性もあり、健康維持が難しくなります。

 

つまり、シニア以降の犬には、

若年犬のフードよりも低脂質のフードを

与える必要があるのです。

 

シニア犬と言っても個体差があるので、

中には若い頃と同じように食欲旺盛な

わんちゃんもいるでしょう。

 

しかし体内では密かに、でも確実に

老化は進行していますから、

フードの見直しは必ず行いましょう。

シニア犬に必要な栄養素

以下、シニア犬に必要な栄養を大まかに

分類分けしました。

  1. 良質なタンパク質
  2. 免疫をアップする良質な脂質
  3. 活性酸素を無害化する抗酸化栄養素
  4. 関節をいたわるグルコサミン&コンドロイチン
  5. 消化を助ける酵素

これら5つのポイントを参考にフードを選びましょう。

 

注:病気を患っている場合や、食欲が低下している

高齢犬の場合は必ずしもこの限りではありません。

⇒少食になった高齢犬の栄養摂取方法

シニア犬にオススメの良質なタンパク質とは?

良質なタンパク質

アミノ酸から構成されるタンパク質は

骨や筋肉、内臓器官、血液など体のありとあらゆる

器官を作るもとであるだけでなく、

エネルギーを作り出したり、免疫力をアップさせたり

などなど、生命維持のために不可欠な栄養素です。

 

そしてシニア犬にとっての良質なタンパク質とは

消化吸収しやすいタンパク質のことです。

 

例えば、肉だと赤身が多い部位、

鶏肉の場合はもも肉より胸肉、

そして白身魚などがオススメです。

 

これらは消化に良く、脂肪分も少ないので

効率的に栄養を摂取できます。

 

一方、小麦グルテンが主要なタンパク源となる

ドッグフードには注意してください。

 

犬は小麦の消化が苦手ですし、

アレルギーの原因になる可能性も高めの食材です。

 

アレルギーを発症すると皮膚のかゆみや脱毛、

下痢、涙やけなど困った症状が現れます。

⇒繰り返すひどい涙やけを根本的に治すには?

 

シニア犬に必要な良質な脂肪とは?

サーモンイメージ

脂肪の過剰摂取は肥満の原因となりますが

必ず摂取しないといけない重要な脂肪もあります。

 

それがオメガ6脂肪酸オメガ3脂肪酸です。

 

これらは必須脂肪酸というもので、

体内では合成できないため、体外(食事)から摂取する

必要があるんです。

 

オメガ6脂肪酸の役割

オメガ6脂肪酸は健康な肌や毛並みの維持に

不可欠です。

 

この栄養素は大抵のドッグフードに必要量が

含まれているため、摂取しやすい栄養素といえます。

 

オメガ3脂肪酸の役割

オメガ3脂肪酸も肌や毛並みの維持に必要です。

 

しかしそれだけではなく、血流促進や免疫アップ

脳の活性化、炎症抑制効果、関節炎の緩和、

心臓病や腎臓病の予防など様々な効果があります。

 

オメガ3脂肪酸というと聞き馴染みがない

方も多いかもしれませんね。

 

実は「オメガ3脂肪酸を摂りましょう」というのは

「DHAやEPAを摂りましょう」という意味なんです。

 

オススメの食材は魚油(フィッシュオイル)やサーモンオイルです。

 

抗酸化栄養素はビタミン類やミネラル類に含まれる

ブロッコリーと人参イメージ

体内の活性酸素は適量の場合、体外から侵入した

ウイルス等をやっつけてくれます。

 

しかし過剰になると正常な細胞を次々と酸化させていき

老化の促進やガン(腫瘍)の原因になる場合があります。

 

シニア犬になると体内の活性酸素発生率が

上がるため食事から抗酸化成分を摂取しないと

いけません。

 

抗酸化作用のある栄養素はビタミンCやE、

ポリフェノール類、亜鉛等のミネラル類などです。

 

抗酸化成分のオススメは色の濃い緑黄色野菜や

リンゴや納豆などです。

 

ただし、犬は肉食に近い雑食動物ですので

肉や魚以外の食材の与えすぎには注意しましょう。

 

グルコサミン&コンドロイチンの役割は?

グルコサミンやコンドロイチンは関節の

健康維持や関節の再生に効果のある栄養素です。

 

わんちゃんの足腰が痛くなる前に

取り入れたい成分です。

 

グルコサミン摂取にはきのこ類がオススメ、

コンドロイチンには白身魚や納豆がオススメです。

 

酵素は栄養吸収力をアップさせる

納豆イメージ

食品から摂取する酵素(食物酵素)は

消化をサポートしてくれます。

(タンパク質の一種ではあるのですが

役割が特殊なのであえて別に分けました。)

 

消化をサポートするということは

栄養吸収をすばやく効率的に行える

ということです。

 

どんなに良い栄養を与えても

土台(消化能力)がしっかりしていないと

必要十分な栄養は補えませんよね。

 

酵素は生肉などにも含まれているのですが

生野菜や納豆やヨーグルトなどの発酵食品も

オススメです。

 

発酵食品には腸を活性化する乳酸菌も

豊富に含まれています。

 

発酵食品には乳酸菌も豊富に含まれています。

 

シニア犬に必要な栄養素のおすすめの摂取方法

ドッグフードのイメージ

上記の食材をバランスよく与えるのは

大変ですよね。

 

「生で与えてもいいの?」「どう調理するの?」

あなたもさまざまな疑問をお持ちだと思います。

 

そこで、もっともオススメする栄養摂取方法は

条件をすべて満たした高品質のドッグフード

与えることです。

 

ちなみにわが家で愛用しているオリジンのフードは

毛艶や便から栄養価の高さを実感できています。

↓ ↓ ↓

オリジンシニア用ドッグフードの詳細を見てみる

 

総合的にバランスよく栄養を補えるため

特別に手を加えなくてもバッチリと

基本の栄養バランスを抑えてくれますよ。

 

また愛用のドッグフードによっては

一部の栄養素が不足気味という可能性もあります。

 

その場合は、その栄養が豊富に含まれる

食材をドッグフードにトッピングしたり、

サプリメントを摂取するという方法もオススメです。

 

 

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