老犬飼育において、夜鳴きで悩む飼い主さんも
多いのではないでしょうか?
真夜中に鳴かれると、ご近所にも気を使いますし
自分も睡眠不足に悩まされますよね。
どれだけ鳴き止ませようと思っても
言うことを聞いてくれない、とお困りの飼い主さんは
ぜひ原因を知って対策を実行してみてください。
夜鳴きの主な原因3つ
高齢のわんちゃんが夜鳴きをするのには、
以下のような原因が考えられます。
- 認知症・痴呆
- 身体機能の低下による不安
- 痛みを伴う病気
子犬の頃から夜中に吠える癖があるわんちゃん以外の場合
これらいずれかの原因が当てはまる可能性が高いと考えられます。
認知症・痴呆が原因の場合の対処法は?
認知症が原因の夜鳴きは多いと考えられています。
- よたよた歩いている
- 同じところを歩き回っている
- 家具の隙間に頭を突っ込み出られなくなった
- トイレの失敗が目立つ
- よく食べるのに痩せていく
- 名前を呼ばれても無反応
- 昼夜逆転生活
こういった行動が見られるようになれば
認知症かもしれません。
認知症は進行性の病気ですから、
心あたりがあるのなら、夜鳴き対策の前に
まずはお医者さんに行きましょう。
認知症の夜鳴きに理由はない?
犬の認知症も、人間の認知症同様に
理解能力や判断力が低下します。
だからといって、認知症のわんちゃんが
意味もなく夜鳴きしているとは限りません。
「お腹が減った」「トイレに行きたい」
「(寝たきりなら)今の体勢が苦しい」
「周囲が静かで不安」
などなど今まで状況を理解できたり自ら対処
してきたことができなくなり、その不具合を
訴えるために鳴いているんです。
認知症犬の夜鳴き対策に重要なこととやってはダメなこと
認知症わんちゃんの夜鳴き対策は
わんちゃんの不安を汲み取ってあげることです。
認知症になる前は言い聞かせれば分かっていたことも
十分に理解できなくなっているので、
- お腹が空いたら何か与えてあげる
- 体が痛いなら寝返りやマッサージをしてあげる
- 寂しいならそばで寝てあげる
など、要望を察知して、それに応えてあげましょう。
間違っても叱ってしつけようと思わないでください。
わんちゃんも理解できず、同じことを繰り返すだけです。
また認知症のわんちゃんの昼夜逆転生活には
運動が有効です。
負担のない範囲でのお散歩や日光浴、
体を動かす遊びなどの時間を多めにとることで
体が疲れるので夜にぐっすり眠る時間が増えて
生活サイクルが整ってきます。
身体機能の低下による不安の場合の対処法
わんちゃんは、年老いて耳や目が悪くなると
周囲の様子を把握できなくなり不安になります。
とくに家族が寝静まる夜間は、
生活音も人の気配もしなくなるので、
「だれかいる?」「さみしいよ」と吠えるのです。
この場合は、わんちゃんの寝床を家族のそばに
移動させてあげましょう。
すぐに声をかけたり撫でてあげられると
わんちゃんの不安は軽減しますよ。
体が痛む病気の場合の対処方法
何らかの病気であれば病院で治療してもらうのが先決です。
歩く姿勢が不自然でないか、脚を引きずっていないか
体を撫でたりマッサージするのを嫌がる部位はないか
などわんちゃんの体を今一度観察してみてください。
病院で病名が明らかになったら、
それに合わせた対応をしてあげましょう。
介護用品の導入、住環境の整備、ベッドの変更など
病状に合わせて出来ることは変わってくるので
お医者さんにご相談ください。
夜鳴きが始まったらまず病院へ
上記でご紹介した夜鳴きの原因は
全てが体の衰えや体調不良からくるものです。
たとえ、夜鳴き以外はいつもどおりの様子でも、
一刻も早く治療が必要な病気の場合もあるので
まずは病院へ行くことをおすすめします。
その際はこれまでの病歴や体質等を良く把握している
かかりつけの獣医さんを受診してください。