「国産ドッグフードは危険」「粗悪品」と
耳にしたことはないでしょうか?
「国産」という理由で全てを粗悪品と
決めつけるのは間違いですが、
国産製品の中に粗悪品があるのも事実です。
粗悪なフードには本来犬が食すべきではない
原材料が入っています。
粗悪なドッグフードを食べるとどうなるの?
質の悪いドッグフードを食べると
以下のようなリスクを負うことになります。
(犬によって個体差アリ)
- 胃腸に負担をかける
- 便に異常が現れる
- アレルギーを発症する
- 肌トラブルを引き起こす
- 重大な病気の原因となる
- 肥満の原因となる
- 涙やけ(流涙症)を引き起こす
もちろんフードだけが原因というわけではありません。
不健康なわんちゃんは生活面で見直すべき点も
あることでしょう。
ですが、健康状態に最も影響を与えるのが「食」です。
毎日与えるものだから、私達は犬の体に
負担をかけない商品を選ぶ必要があります。
では実際に粗悪なドッグフードには
どのような原材料が含まれているのでしょうか?
①穀類の含有量が多い
まず1つ目のチェックポイントは、
穀類の含有量が多いということ。
原材料表のトップ3が穀類で占められているような
ドッグフードは、かさ増ししてコストを抑える
低品質なドッグフードと言えます。
穀物の何がいけないの?
犬は本来完全なる肉食動物です。
人間と共生する過程でやや雑食になってきていますが
それでも基本的に穀類を消化するのが苦手なのです。
穀類はカロリーが高いのですが、
とりわけ消化機能が衰えているシニア犬からすれば
穀物たっぷりのフードは胃腸に負担をかける
粗悪なフードであることは間違いありません。
また穀類の中でも小麦はわんちゃんの
アレルゲンとして代表的な食材ですので
とくに多量摂取に気をつけたほうがいいでしょう。
グレイン(穀類)フリーのドッグフードが
支持されるのにはこのような理由があるのです。
②肉の詳細不明(〇〇ミール等の記載)
「牛肉」「チキン生肉」など肉の具体的な種類が
記載してあるものは安全ですが、
「〇〇ミール」と欠かれた原料の中には
注意が必要なものもあります。
肉の”ミール”とは?
ミールというのは、肉や骨や内臓の部位や、
副産物などがくだかれて撹拌されたものの総称です。
肉部分以外の様々な部位の栄養も取れるので、
単純にミール=体に害があるもの、というわけではありません。
鮮度が良い良質なミールなら良い栄養補給ができます。
だったら〇〇ミールの何がいけないの?
良質なミールは問題ありません。
しかし、ミールの質はピンからキリまであるんです。
中には4Dミートと呼ばれる
dead(死んだ)、dying(死にかけの)、
disabled(生涯を持つ)、diseased(病気の)
肉が利用される場合もあるようです。
実際のところ、4Dミートに関しては
海外では使用を規制されているので、
国内産のミールにもこれらが使われている
というのは噂に過ぎないのかもしれません。
しかしミールの質は商品価格と比例しますので、
6Kgや10kgの大量の大袋を1000円足らずで
買えてしまうような商品に使われる
ミールの品質には期待しない方が良いのが正直なところです。
フードが原因で病気にかかったりしたくありませんよね。
③正体不明の動物性油脂を使用している
原材料に「動物性油脂」と漠然と記載されている場合、
その油脂は固まるタイプの動物油脂が使われている
可能性があります。
風味やコクがアップするので嗜好性が高まりますが、
その分血流を悪くする恐れがあったり、
消化の負担となるので、体に良いとは言えません。
動物性の油脂ならさらっとしていて固まらない
魚由来のオイルが望ましいです。
④添加物を多用している
原材料表示の下の部分を見てみると、
着色料や保存料、pH調整剤、酸化防止剤、香料など
見なれない添加物の記載が目につくかと思います。
添加物が全て有害というのは大げさかもしれませんが
例えば、色の識別が苦手な犬にとって着色料は不要ですし
香料で嗜好性を高めるフードなんて与えたくありませんし
1ヶ月で消費してしまうフードに1年分の保存料は不要ですよね。
添加物にはガンやその他の病気の発症リスクを高める
ものもあるので、過剰な添加物摂取は避けたいところです。
絶対”国産ドッグフード=危険”で”海外製=安全”なの?
世間一般的に”国産”や”日本製”であることは
品質を保証するためのアピールポイントとなります。
しかし、ドッグフードの場合はそうではありません。
国産ドックフード=危険という刷り込みができています。
ではなぜ国産のドッグフードが危険と言われるのか?
その理由は原産国の規制の厳しさの違いにあります。
日本で流通している外国産ドッグフードは
プレミアムフードと呼ばれる高品質なものが一般的です。
これらはペット先進国の欧米諸国の厳しい基準のもとに
作られたフードです。
一方、日本のペットフードの基準はそこまで厳しくないので
最低限の基準を満たせば安くて低品質なフードが
いくらでも作れてしまうんです。
ですから、日本の基準に則って作られた
リーズナブルな多種多様なドッグフードが
店頭にズラッと並ぶのはおかしなことではありません。
そして、その安価な国産ドッグフードと
外国のルールに則って作られた海外のドッグフードを店頭で比較すると、
国産ドッグフードが劣ってしまうのは当然といえば当然かも知れません。
とはいえ、外国産、国産どちらにも
良いフード、悪いフードはあります。
ドッグフードを選ぶ際は、
原産国以上に原材料に注目して選んでみてください。