シニア犬の食事管理

カナガンドッグフードは粗脂肪が高すぎ?シニア犬・老犬にはデメリットも?

2018年12月3日

人気のドッグフード「カナガン(CANAGAN)」

 

ペット大国イギリス生まれのドッグフードで、

穀類不使用、人工添加物不使用、

さらに犬種・ライフステージを問わないことから

とても人気のドッグフードです。

 

ではこのカナガン、

シニア犬にも本当にオススメできる

ドッグフードなのでしょうか?

 

カナガンの成分量や原材料はシニア犬にふさわしい?

 

原材料:骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、アルファルファ、チキンオイル3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(A 16,250IU/kg、D3 2,400IU/kg、E 240IU/kg)、グルコサミン1000mg/kg、メチルスルフォニルメタン(MSM)1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハ

 

カナガンには生のチキン(動物性タンパク質)が60%含まれています。

 

また、ビタミン豊富な野菜類、果物類、

ミネラル類もしっかり配合されていますし

DHCやEPAが豊富なサーモンオイルも

使用されています。

 

カナガンドッグフードが最安で買えるサイトはコチラ

 

カナガンにはシニア犬に限らず

全年齢・全犬種に必要な成分が

一通り含まれています。

 

そしてなによりグレインフリーなので

高齢犬でも消化に負担を掛けず、アレルギーリスクを

減らせるのもいいですね。

⇒シニア犬の健康維持に必要な栄養成分

カナガンの栄養バランスはシニア犬に適切?

粗タンパク質33.00%
脂質17.00%
粗灰分9.00%
粗繊維3.50%
水分8.50%
オメガ6脂肪酸2.80%
オメガ3脂肪酸0.90%
リン1.42%
マグネシウム0.10%
ナトリウム0.60%
カルシウム1.86%
カリウム0.60%
エネルギー約361.25kcal(100g)

 

タンパク質が豊富ですね。

 

そしてタンパク源はチキンなので、

カロリーが高めなのはこれが理由なのでしょう。

 

一点気がかりなのは、

シニア犬に与えるには脂質が高めな事でしょうか(下記参照)。

 

カナガンの食べやすさは?

シニア犬になると歯が弱ってきます。

 

カナガンはドッグフードの中でも小粒なのと、

ドーナツ型の形状なので、

中央の空洞が引っかかりになり、

シニア犬でも噛み砕きやすくなっています。

 

シニア犬におけるカナガンのデメリットは太ること?

脂質が多い

カナガンの脂質は17%。

 

これは通常のドッグフードですと

気になる数字ではないのですが、シニア用と

限定すると少し脂質が多いように感じます。

 

若い頃と変わらない運動量の子は大丈夫ですが、

運動量が少ないシニア犬の場合は適量でも

太ってしまうかもしれません。

⇒同じ運動量でも代謝がアップする方法

 

もちろん脂質の中にはシニア犬に必要な必須脂肪酸も

含まれるため、数値だけで判断するのは安易です。

 

ですが実はカナガンにはシニアバージョンと

姉妹品のシニア犬フード”ピッコロ”もあるんです。

 

カナガンシニアは日本で入手できないのですが

そちらの脂質の割合は14%、

姉妹品ピッコロは15%です(日本でも購入可能)。

⇒シニア犬にカナガンよりピッコロをおすすめする理由はこんなにあった!

 

このことからカナガン生産メーカー自身が

シニア犬以上の犬には低脂質フードの方が

ベターであると考えていることが

わかるかと思います。

 

ただし食欲が低下して元気をなくしているシニア犬は

少量で多くの栄養を補うことが望ましいので

多少高脂肪なフードもオススメできます。

 

タンパク源がチキンオンリーなのでアレルギーのリスクも

カナガンは動物性タンパク質(肉や魚)を

ほぼ全てチキンから補っています。

 

もし鶏肉にアレルギーがあるわんちゃんなら

カナガンを食べさせないようにしましょう。

 

アレルギーが無ければ与えて構いませんが、

アレルギー発生のリスクをおさえるという点では

動物性タンパク質の材料は複数あることが望ましいです。

 

とりわけチキンは肉類の中でも比較的に

アレルゲンとなりやすいと言われていますから、

免疫力が低下していくシニアステージ以降のわんちゃんには

チキン+αの動物性タンパク源があるものの方がリスクを避けられます。

 

食物アレルギーを発症すると皮膚の痒みや嘔吐・下痢、

涙やけ、抜け毛など様々な症状が現れます。

⇒涙やけの原因とお家で治す方法

 

カナガンはシニア犬にオススメできない?

トイプードルイメージ

カナガンには脂質の量やアレルギーのリスクといった

注意点もあるものの、原材料については

シニア犬に必要な栄養を補ってくれます。

 

そのうえほぼ天然由来素材ですし、

グレイン(穀類)フリーかつ保存料等の

添加物不使用なのでかなり良質のドッグフードです。

 

ちなみに我が家の9歳ワンコもカナガンを与えたところ

食いつきも問題なく、消化不良を起こすことも

ありませんでした。

 

人気に裏打ちされた高品質フードなので

体重管理がきちんとできるのならシニア犬にも

安全に与えられますよ。

 

ですが脂質が気になるのであれば、

やはり脂質を抑えたものやシニア犬に特化した

フードをおすすめします。

 

カナガンのクオリティを維持しつつ、

脂質を抑えたフードが良いのであれば

”ピッコロ”をおすすめます。

 

ピッコロには関節ケア成分も豊富なので、

ドッグフードだけでシニア犬に最適な

栄養を摂取することができますよ。

↓ ↓ ↓

カナガンを検討する前にまずチェック!シニア犬にはピッコロの方が良い理由

-シニア犬の食事管理
-, ,

© 2024 シニア犬の健康ケアに欠かせないポイントは?