犬が散歩中に下ばかり向くのは病気?7歳以上なら注意したいポイント

病気・体のトラブル

犬が散歩中に下ばかり向くのは病気?7歳以上なら注意したいポイント

”最近、愛犬が散歩中に下ばかり向いている。

首が下がっていて、姿勢が悪い感じなんです。”

 

そんなご相談をいただきました。

 

散歩中のわんちゃんが下を向くという現象は

実は珍しくはないのですが、

とくに7歳以上のシニア犬の場合には

注意しておきたいことがあります。

 

愛犬が散歩中に下ばかり向くのは変?原因や対策は?

犬が散歩中に下ばかり向くのは病気?7歳以上なら注意したいポイント

 

散歩中に下を向く原因は一つではありません

最近、愛犬が散歩中に下を向いてばかり。

もっと景色を見たらいいのに…

散歩がつまらなくなったのかな?

 

そんなふうに感じる飼い主さんも

いらっしゃるかと思います。

 

散歩中の犬が下を向くのには、大きく分けると2つの原因があるのです。

 

ひたすら匂いを嗅ぐ場合(若い犬に多い)

まずは地面の匂いを嗅ぐのひたすら夢中になっている場合は、

原因は好奇心によるものだと考えられます。

 

この場合は飼い主さんお構い無しでグイグイ進んだり、

蛇行したり、時には拾い食いをする場合も。

 

これは子犬や若い成犬によく見られる現象で、

トレーニングで改善することができます。

 

うなだれるように歩く場合(高齢犬に多い)

これまでは普通に散歩していたのに、

最近下を向きだしたという場合は、

愛犬の首が下がってうなだれるように歩いていませんか?

 

これは老化現象の一つで、

シニア犬以上の年齢(7歳)の犬によく見られる現象です。

 

老化現象ですので、

しつけたら直るというものではありません。

 

ではなぜ老化で首が下がってきてしまうのか。

 

その原因は主に首の筋力の低下ですが、

それだけでなく、病気や関節炎による

体の痛みから来る場合もあるので注意が必要です。

 

 

シニア犬の下向き歩きは老化サイン!生活を見直すタイミング

散歩中に下を向いてばかりの首下がりあるきは犬の老化のサイン

シニア犬が散歩中に下を向いて歩くのは老化現象の一つでしたね。

 

つまりこれは愛犬の体が変わりつつあるサインですから、

これを機に愛犬の飼育環境や方法を見直してみることをおすすめします。

 

例えば健康診断や住環境の整備、

フードをシニア用に切り替えるなど

見直しポイントはいろいろあります。

 

「でもうちの子はたくさん歩くし、食欲旺盛だし

歩き方以外は若い頃と変わらず元気に見えるけど…」

 

そういう方もいらっしゃると思います。

⇒老犬が食欲旺盛なのは健康な証?←病気かもしれません

 

たしかに元気に生活しているぶんには大きな心配もないでしょう。

 

しかし、筋力の低下という老化症状が現れているということは

自覚症状が無いだけで体に変化が起きている可能性もあります。

 

もしくは、体に違和感を感じていても

飼い主さんの前では元気に振る舞うわんちゃんもいますから

元気だからといって放っておかずに

これまでよりも1段ギアを上げて愛犬の健康管理を行っていただけたらと思います。

 

首が下がる下向き歩きの対策は?

首が下がる犬の下向き歩きの対策は?

ではシニア犬の下向き歩きは改善できないのかというと

そうではありません。

 

原因に合わせた対策を行うことで

下向き歩きを改善、もしくは悪化の防止ができるんです。

 

筋力低下による首下がりの対策

筋力低下による首下がりの対策ですが、

まず最初に取り組みたいのが顔から首、背中にかけての筋肉マッサージです。

 

マッサージと言っても難しいものではなく、

愛犬が気持ちいいくらいの力加減で

筋肉をほぐし、血行を促すようになでてあげてください。

 

筋肉がほぐれてくると体を動かすのが楽になります。

すると運動量が増える→体力がつく→筋力アップ

という好循環になります。

 

ちなみにマッサージはコミュニケーション時間を増やし

愛犬のストレスを軽減させる効果もあるのでオススメです。

 

また筋肉のもととなる食事の見直しも有効です。

 

高齢になると太りやすくなるため

カロリーと脂質は低めに抑えたいところです。

 

しかし市販のフードにはカロリーを抑えるのが目的で

肝心のタンパク質の含有量が少ないシニア用フードもたくさんあります。

 

こういったフードはわんちゃんの筋肉をつけるには不向きなので

できるだけ高タンパクのフードを選ぶといいですね。

 

⇒シニア犬の健康管理で気をつけるべき4つのこと

 

 

 

病気による下向き歩きの対策

下向き歩きは何かしらの病気が原因という場合もあります。

 

体に痛みが生じるため

我慢しながら歩いていたり

痛みをかばうように歩いていると

首が下がったり背中が丸まったようなあるき方をすることがあります。

 

痛みが生じる病気は内蔵疾患や、がん、関節炎などさまざまです。

 

老化による下向き歩きと病気による下向き歩きは

素人が判断するのは難しいところです。

 

どちらの場合でも必ず対応が必要となりますから

放置せずなるべく早く病院で健康チェックをしてもらいましょう。

 

 

 

下向き歩きの予防は今後の老化スピードも遅くできる

下向き歩きの予防は老化スピードも遅らせる

マッサージや食事の改善などの下向き歩き対策は、

老化の進行スピードを遅くする役割もあります。

 

筋肉の衰えが進んでいる場合は、

マッサージなどの対策を行っても、

目に見えた効果は出づらいかもしれません。

 

しかし見た目の変化は少なくても

筋肉の健康維持にはなるので、

根気強く続けてみてください。

 

もし筋肉の衰えを放置していると、

わんちゃんは立つことが辛くなり、

寝ている時間が増え、もっと筋力が低下していきます。

 

すると代謝も落ち、血行不良になるため

老化が加速してしまうという悪循環に陥ってしまいます。

⇒シニア犬の代謝を上げるために今日から実践できる方法

 

愛犬の元気な老後生活のためにも

今からできることをコツコツと積み上げていきましょう。

 

今この記事を読んでくださっているということは、

あなたも愛犬の歩き方の変化に気づける

思いやりある飼い主さんということです。

 

その観察眼を大切に、

今後の愛犬のご長寿ライフをサポートしてあげてくださいね。

 

 

 

 

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