カナダ生まれ、アメリカ産のオリジンは日本国内の意識の高いドッグオーナー達の間でも高い評価を受けています。
そんなオリジンの中でもシニア犬にオススメなのは、やはりシニア用フードです。
ではオリジンシニアは高齢犬の健康維持に本当に有効なのでしょうか?
ドッグフードの中でもトップクラスのタンパク質含有量を誇るオリジンは、ダイエットや肥満対策中のわんちゃんに食べさせても大丈夫なのでしょうか?
オリジンドッグフードのシニア用の配合成分に注目して、品質や健康に与える影響を解説していきます。
シニア犬のフード選びで気を付けるべきポイント
まず、あなたが愛犬のドッグフードを選ぶさいに、以下のポイントを抑えておくべきだということを頭に入れておきましょう。
- 良質な消化吸収しやすいタンパク質がたっぷり含まれる
- 消化器官に負担をかける穀類(特に小麦)が含まれていない
- 脂肪分は若い成犬のフードより控えめに
- 着色料・香料など本来不要な食品添加物を含んでいない
これらをふまえてフードを選んでください。
広告や口コミなど情報が溢れかえっているため、何を基準に選べばいいか迷うかたも多いと思いますが、そんな時こそ成分表と原材料を見てください。
栄養価や主原料は誤魔化せませんからね。
オリジンシニアの他とは違うポイント4つ

image:orijen公式サイト
- 野生本来の食事の栄養バランスを忠実に再現している
- 6種類の動物のタンパク質が摂れる
- 穀類はもちろん植物性タンパク質も入っていない
- 亜鉛以外の栄養素は全て食物由来
では一つ一つ見ていきましょう。
オリジンはお肉たっぷりで野生の食事に最も近い
犬は愛玩動物になる以前は、オオカミのような肉食動物でした。
現代の犬たちは人間が飼いやすいように品質改良されていますし、フードも炭水化物がたっぷり入ったものが一般的になり、昔の犬に比べると消化能力も向上しているという人もいます。
たしかにそういう面もあるでしょうが、それでも本来負担なく食べられる食事は肉を中心とした野生時代の食事です。
とりわけ、シニア~高齢犬ならなおさら、自然環境に近い食事のほうが消化に負担がかからず体に優しいと言えます。
オリジンのシニア用は原材料の85%が動物性タンパク質です。
それらの成分の中には4Dミートや副産物などのリスキーな食材は一切含まれていません。
(以下参照ください)
全てが生肉、もしくは乾燥処理した新鮮な肉のみなので栄養成分が破壊されず、効率よく摂取できます。
6種類の動物性タンパク質が含まれているメリットとは?

オリジンシニアはチキン、ターキー、鶏卵、イエローテイルカレイ、サバ、ニシンという6種類の動物のタンパク質が配合されています。
これだけの種類を一度に、しかも新鮮な状態のものを多量に摂取できるドッグフードは、オリジン以外にありません(日本国内で入手可能なものに限れば)。
そして、他種類を一度に摂取できることの一番のメリットは、ずばり栄養の多様性です。
同じお肉でも鶏肉とターキーでは含まれるアミノ酸やビタミン、ミネラル類のバランスは異なりますよね。
つまり多種多様な生き物を食することで、栄養の偏りを防ぐことができるのです。
植物性タンパク質の”カサ増し”は0%

オリジンシニアは穀物、じゃがいも、タピオカ、植物性タンパク質濃縮物の配合量が0%です。
例えば小麦を無配合と謳っている商品のなかには、中身を見ればイモ類やトウモロコシなどでタンパク質をカサ増ししている高価なフードもありますが、オリジンは正真正銘そういった”ごまかし”のような成分じゃ一切入っていません。
本来これらのごまかし食材は、犬たちが野生で生きていた時代であれば、おそらく見向きもしなかったはずの食品です。
つまり犬にとってまったく必要がない食べ物なんです。
一方オリジンに配合されている植物性の食材は野菜や果物、ハーブです。
野生環境下での肉食動物は、間接的に草食動物が食した植物性の栄養を摂取しますし、消化機能をケアするために野草を食べることもありますよね。
こういった習性にならって、オリジンシニアには動物性タンパク質と野菜やハーブが85%:15%という割合で配合されているのです。
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栄養は全て食材から摂るべき

オリジンシニアには単体で添加されている栄養素は亜鉛だけです。
亜鉛以外の栄養素は全て天然由来の食材から摂れるようになっています。
原材料をご覧ください。
| 新鮮鶏肉, 新鮮七面鳥肉, 新鮮イエローテイルカレイ, 新鮮全卵, 新鮮丸ごと大西洋サバ, 新鮮鶏レバー, 新鮮七面鳥レバー, 新鮮鶏心臓, 新鮮七面鳥心臓, 新鮮丸ごと大西洋ニシン, ディハイドレート鶏肉, ディハイドレート七面鳥肉, ディハイドレート丸ごとサバ, ディハイドレート鶏レバー, ディハイドレート七面鳥レバー, 丸ごとグリーンピース, 丸ごとシロインゲン豆, 赤レンズ豆, 新鮮チキンネック, 新鮮鶏腎臓, ピント豆, ヒヨコ豆, グリーンレンズ豆, レンズ豆繊維, 天然鶏肉風味, 鶏軟骨, ニシン油, 粉砕鶏骨, 鶏肉脂肪, 七面鳥軟骨, 乾燥ケルプ, フリーズドライ 鶏レバー, フリーズドライ 七面鳥レバー, 新鮮丸ごとカボチャ, 新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ,新鮮ケール, 新鮮ホウレン草, 新鮮カラシ菜, 新鮮コラードグリーン, 新鮮カブラ菜, 新鮮丸ごとニンジン, 新鮮丸ごとリンゴ,新鮮丸ごと梨, カボチャの種, ヒマワリの種, 亜鉛タンパク化合物, ミックストコフェロール(天然酸化防止剤), チコリー根, ターメリック, サルサ根, アルテア根, ローズヒップ,ジュニパーベリー, 乾燥 ラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物, 乾燥 プロバイオティクス発酵 生成物,乾燥 ラクトバチルスカゼイ発酵生成物. |
赤太字の亜鉛化合物以外は全て天然由来の食材ですよね。
(ビタミン〇〇等のサプリメントの名前がありませんよね)
様々な食材を配合したドッグフードは数多くありますが、栄養サプリメントの配合をここまで控えたフードは探すほうが難しいでしょう。
なぜなら、通常のドッグフード製造方法だといくら素材をふんだんに使っても、調理段階で栄養分が破壊され、栄養が足りなくなるため、栄養サプリを添加せざるを得ないためです。
ですがオリジンは生の素材や乾燥した素材を極力低温で調理するため、栄養が失われないんですね。
また、天然由来の成分は、特定の栄養素だけでなく、あらゆる栄養素を摂取できるのも利点です。
栄養は他の栄養との相乗効果で有効に活用されるので、食材から栄養を摂取するのが最も効率的な栄養の補い方といえます。
オリジンの受賞歴がスゴイ

オリジンのドッグフードは発祥国のカナダやペット産業先進国のアメリカで様々な賞を受賞しています。
以下、一例です)
- Reviews.comドッグフードブランドTOP10で1位
- Spot Magazineトップドッグ賞(ドッグフード人気ランキングで2011~15年1位)
- アメリカの犬専用マガジン「The Whole Dog Journal」の認可を受ける
- GRIペットフード部門(米、カナダ、英)2015,16年度卓越優秀賞、2009~12年度年間最優秀賞
注目は長期間受賞し続けているということ。
短期間の受賞ならブームなど一過性の要因も考えられますが、長年に渡り評価されるのは、商品の質そのものが評価されてこそだと言えます。
口コミを検証!オリジンシニアの注意すべきポイントは?
オリジンは素晴らしいドッグフードですが、良い面しかない商品はこの世に存在しません。
商品レビューの口コミをもとに、心配な点についても触れていこうと思います。
匂いがきつすぎて食べない?

オリジンのドッグフードは他のメーカーと比較して肉系の材料の割合が多いフードです。
さらに生の素材を使用しているため、匂いが濃いのは事実です。
匂いを言葉で伝えるのは難しいですが、個人的な感想は「肉肉しいなかに魚がチラッと顔を覗かせる」匂い。
嫌な匂いとは感じませんが、確かにパンチはあります。
プレミアムフードの中には人間が嗅いでも美味しそうな匂いのものもありますが、少なくともそういったイメージではありません。
この野性味あふれる匂いに多くのワンちゃんが食欲をそそられるようですが、一部、そうでないワンちゃんもいます。
特に穀物が主原料であったり、香料やオイルによって嗜好性を高められたフードを食べ慣れているワンちゃんには、オリジン独特の肉肉しい香りに違和感を覚えるのかもしれませんね。
しかし、濃い匂いは濃い成分の現れです。
始めは慣れなくても、ごく少量から根気強く食べさせてあげてみてください。
きっと濃厚な味に病みつきになり、匂いも大好きになるはずです。
(これこそ肉本来の匂いだから当然ですよね)
粒が大きくて食べづらい?

オリジンシニアのフードは直径1.1mm~1.4mm程度。
他のドッグフードよりひとまわり、場合によってはふたまわり大きいサイズです。
とはいえ小型犬が主流の日本国内にも多くの愛用者がいるフードなので、大きさについては特別心配しなくても大丈夫でしょう。
形状も平たいですし噛み砕きやすい工夫は施されています。
それでも食べづらそうにしていたり、誤飲しやすい早食いの子の場合は、フードをカットして対応しているご家庭もあります。
お湯でふやかすのも手段の一つですが、穀物や炭水化物の多いフードに比べてタンパク質の純度が高いので、戻す時間がかかることを頭に入れておいてくださいね。
切り替えたら下痢をした?
これは餌替えの際にどのフードにも起こりえます。
(わが家の愛犬は問題なかったので個体差あり)
フードの配合成分が変われば消化する仕組みも変わるため、体が順応するための通過点のようなものです。
とりわけ、肉類の純度が非常に高いオリジンのフードは、その他のフードとは消化の手段が変わるといえます。
これにより便が軟化する場合もありますが、それ以外に不調をきたしていないのであれば少し様子を見られることをおすすめします。
体が慣れれば自然に便も理想的な硬さに改善されるはずです。
ですが、どうしても気になる場合は既存のフードと混ぜる割合を調整して、じっくりと時間を掛けて餌替えを行ってくださいね。
カロリー高すぎで太らない?

これを理由にオリジンを躊躇する飼い主さんも少なくありません。
オリジンシニアのカロリーは363kcal/100gとシニア犬向けドッグフードのなかでは高めの部類です。
たしかにシニア期は代謝の低下で太りやすくなるためカロリーコントロールをすべきという意見もありますよね。
ですが、太りやすいのとカロリーを控えることは必ずしもイコールではありません。
例えば穀類や糖質の多い炭水化物を含むドッグフードであれば、カロリーが高いほど、それらも多く含まれているため太りやすいと考えられます。
しかし、オリジンのカロリーの高さは動物性タンパク質の量の多さに由来するものです。
糖類はもちろん脂質も少ないので適量与えていれば太ることはありません。
ちなみにオリジンシニアの粗タンパク質は38%。
これは鶏に含まれるタンパク質の割合と同等ですから、タンパク質が過剰ということは決してありません。
| オリジンシニアの成分表 | |
| たんぱく質 | 38%以上 |
| 脂肪 | 15%以上 |
| 炭水化物 | 19%以下 |
| 水分 | 12%以下 |
| 繊維 | 8%以下 |
| 灰分 | 8%以下 |
| カルシウム | 1.2%以上 |
| リン | 0.9%以上 |
| オメガ6 | 3%以上 |
| オメガ3 | 0.8%以上 |
| DHA | 0.2%以上 |
| EPA | 0.2%以上 |
| グルコサミン | 700mg/kg以上 |
| コンドロイチン | 600mg/kg以上 |
| 代謝エネルギー | 363kcal/100g |
オリジンは栄養満点フードなので、一般的なフードよりも給餌量がやや少な目なのでご注意ください。
新常識:高齢犬こそ高タンパク質を!

近年、欧米では常識とされているのが、「高齢犬は若い犬よりもたくさんのタンパク質が必要」という考え方です。
運動量が衰えているからカロリーを抑えるという従来の考え方では、筋肉や骨の元になるタンパク質も不足し、老化を促進させるだけだということが判明したのです。
そこで高齢犬の健康な肉体維持のためには、より多くの良質なタンパク質が必要というのが通説になりました。
海外のドッグフードの動物性タンパク質配合量が多い傾向にあるのはそのためです。
その中でも屈指の配合量かつ、消化に良い良質な動物性タンパク質を摂取できるのがオリジンのドックフードなんです。
まとめ:オリジンシニア用はダイエット中もOKで健康維持にもおすすめ
オリジンドッグフードシニア用は、現在量のほぼすべてが天然由来成分かつ、犬の野生時代の食生活に近い栄養分がたっぷりと配合されているため、消化に優しく栄養吸収に優れおり、シニア犬の健康管理におすすめのドッグフードであることが分かりました。
また、オリジンの最大の特徴である高タンパク質という点が、ダイエットや肥満防止に有効であるということも分かりました。![]()
オリジンは高級ドッグフードですが、価格と品質が比例したドッグフードであると言えるでしょう。