突然ですがあなたのは愛犬に
毎日決まった量のドッグフードを与えていますか?
おそらく、計量カップやスプーン、
はかりなどを使って
毎日同量のドッグフードを与えている
飼い主さんは多いかと思います。
では餌替えの際に、給餌量を再確認して
餌ごとに量を調整していますか?
実は餌替えをしても給餌量はいつも同じという方が
意外と多いんです。
しかし、実際はドッグフードの種類によって
適量は異なります。
では何故、同じドッグフードでも(同じ体重でも)
適量が変わるのでしょうか?
ドッグフードの適量が商品によって異なる理由
ドッグフードのタイプによって水分量が違うから
ドッグフードと言っても
ドライタイプ、半生タイプ、ウェットタイプ
といった種類が存在します。
それらの最も大きな違いは「水分含有量」です。
ドライタイプのドッグフードの水分量は
10%前後の場合が多く、
ウェットタイプの場合は70~90%もの水分が含まれています。
すると当然、水分を多く含むウェットフードよりも、
ドライフードのほうが栄養がぎゅっと濃縮されているため
給餌量はドライフード<ウェットフードとなります。
ドライフード同士でも給餌量はこんなに違う
同じドライフードでも給餌量は商品によりさまざま。
例えば体重5kgの小型犬でも
一日の給餌量は70g~130g程度までの開きがあるんです。
これでは”ドライフード”と一括りに考えられませんよね。
「このフードを与えたら太った(or痩せた)」
という話を耳にすることがありますが、
ドッグフードの種類によって適量を変えないと
愛犬の体型や健康に影響を及ぼす可能性がある
ということを頭に入れておきましょう。
ドライフードの適量の違いは栄養価の違い
ではなぜドッグフードが変わると適量も変化するのでしょうか。
その答えはズバリ栄養価の違いです。
配合されている材料や配合率が異なると
栄養価も異なります。
例えば、犬にとって最も必要な栄養素である
タンパク質を例にあげると、
肉や魚をメインに配合したドッグフードは
タンパク質の割合が高く、栄養吸収率も高いため、
給餌量は少なくなる傾向にあります。
一方、穀類を主原料とするドッグフードですと、
タンパク質の含有量や吸収率が低いため
給餌量は多くなる傾向があります。
給餌量によってドッグフードの本質が丸わかり!?
私はドッグフードを選ぶ際に、
必ず適量の目安をチェックします。
というのも、適量によって
そのドッグフードの本質が見えてくる(場合がある)からです。
ドッグフードの適量の目安というのはつまり、
「一日にこれだけの量を食べれば
必要な栄養が補えますよ」という目安ですよね。
ということは、給餌量が少ないドッグフードほど
栄養がギュッと詰まっているし、
栄養吸収率が高い=無駄なものが入っていない
と考えられるわけです。
ちなみに我が家で愛用している
オリジンシニアドッグフードは5kgの犬で70g~80g程度と、
他社製品と比較してかなり少なめです。
逆に栄養効率の悪いフードは必要量が多くなります。
「結果的に必要栄養量が補えるんだから
たくさん食べられる方が犬も幸せじゃない?」
本当にそうでしょうか?
例えば穀類の多いドッグフードの場合、
給餌量が多い傾向があるのですが、
犬の体は穀類の消化が苦手なので
たくさん食べるほど消化にエネルギーを費やしているんです。
また、栄養効率が悪いということは
無駄なものを口にしている可能性がある
ということでもあります。
もちろん全てのドッグフードにこの考えは当てはまりません。
いろいろな健康食材を配合しているからこそ
給餌量が増える場合もあります。
とはいえ少ない給餌量で必要な栄養や
カロリーを摂取できるドッグフードは
優秀であると言えるでしょう。
給餌量が本当に適量とは限らない?
さきほど、給餌量がドッグフードの質を見分ける
手がかりになるというような話をしたのに、この見出し…。
矛盾しているような気もしますが…
まぁ、気にせず読みすすめてみてください。
ドッグフードのパッケージ等に記載されている給餌量は
あくまで「目安量」です。
なぜ「目安」なのかというと、
同じ体重の犬でも体型は個々により異なりますし、
一日の活動量も異なるからです。
また、季節によって消費エネルギー量も変わりますし、
体調によって食欲も変わります。
例えば筋肉質で体の引き締まった活発なワンちゃんと
同じ体重だけど、一日のんびりと室内で過ごすワンちゃんでは
摂取すべき栄養量は当然異なりますよね。
つまりあなたの愛犬についても
どんな体型でどんな生活をしているかによって
給餌量は調節すべきなんです。
親切なメーカーは給餌量リストに
「体型別」や「季節別」「運動量別」などを
分けて掲載してくれています。
そのような記載の無い商品の場合は
メーカーに問い合わせて、
どの程度の量を調節すべきかを確認しておくと安心ですね。