ドッグフードの価格「高い」「安い」の違い

シニア犬の食事管理

高いドッグフードと安いドッグフードの違いと価格の理由は?

2019年5月21日

ドッグフードと一口言っても

1kgあたり100円程度のものもから5000円程度のものまでさまざまです。

 

ペットのオーナーさんなら誰しもが

「もう少し高いフードの方が体に良いかな?」

「3kgで○百円!買いだわ」

「うちは〇千円以上のフードしか買わない」

などなど、フードの価格について

何かしらのこだわりがあるのではないでしょうか?

 

ところで、お値段が安いお手頃フードと、

高めのプレミアムフードと呼ばれるフードの違いとは

いったいどこにあるのか、ご存知ですか?

 

高価格フード派の飼い主さんたちが

低価格フードを選ばない理由についても考えました。

 

ドッグフードの値段の”高い安い”は何で決まるの?

ドッグフードの価格「高い」「安い」の違い

安いドッグフードとは?

ここで言う「安いドッグフード」は、

量販店やドラッグストア等でも購入できるドッグフードをいいます。

 

例えば2kg数百円、5kg1000円等で売られているものです。

 

いわゆるペットフード業界の「大手」の商品は

安いドッグフードに該当します。

 

高いドッグフードとは?

一方「高いドッグフード」とは、

ペットショップや、ネット通販、動物病院などで

購入できる、お値段高めのドッグフードのことです。

 

例えば2kg3000円や、1kg5000円といったものです。

 

「プレミアムドッグフード」というジャンル分けが

なされている場合があります。

 

高いドッグフードと安いドッグフードの違い①主原料が違う

高品質のドッグフードの主原料

では、高いドッグフードとお手頃価格のドッグフードの

違いは何でしょうか?

 

最も大きな違いは”材料”です。

 

お手軽価格のドッグフードには

主原料に穀類を利用しているものが大半です。

 

穀類は安くてかさ増しできて、

タンパク質や食物繊維も含むのに、

それでいて低脂質でとても便利な食材です。

⇒犬に穀物は必要?ドッグフードに含まれる穀物は悪者なの?

 

しかし、高いドッグフードの場合、

たいてい主原料に穀類を使用しません。

 

というのも穀類は犬の消化器官に負担をかけるため、

栄養吸収率が良いとは言えないからです。

 

そんな高いドッグフードの大半は

主原料に肉類(や魚類)を使用しています。

 

肉類はタンパク質が豊富であり、

犬にとっては消化しやすいため、

犬の栄養摂取には最適な食材だからです。

 

低価格帯のフードにも肉類は配合されていますが、

高価格ドッグフードと低価格ドッグフードでは

使用している肉類の鮮度や使用部位も異なります。

 

前者は新鮮な生肉を使用している場合が多いのに対し、

後者は色々な肉を撹拌したミールといった、

質より安さ優先の素材を利用しています。

 

このため、穀類や安い肉類を使うドッグフードと

高品質な肉類をふんだんに使うドッグフードには

大きな価格差が生じます。

⇒良質なお肉が不可欠!シニア犬に必要な栄養素

 

高いドッグフードと安いドッグフードの違い②製造方法が違う

ドッグフードの製造方法

安いドッグフードは、

大量生産できる大型の製造施設と、

大量流通が可能な独自の流通ルートを持っています。

 

業界大手が安い価格で商品提供できいるのは

大量仕入れ、大量生産が可能だからです。

 

一方、高価格帯のドッグフードの場合は

低価格帯フードのような大量生産が可能な

製造施設を有していない場合が多いです。

 

また、製造工程に関しても

鮮度を保つ乾燥法や、低音加熱調理法など

各社によって異なるものの、

手間のかかる製法を取り入れているメーカーも多いため

製造方法でも価格の開きが生まれるわけです。

 

高いドッグフードと安いドッグフードの違い③添加物の違い

高価格(かつ高品質)のドッグフードの場合、

最低限の保存料以外、無駄な添加物は一切使用していません。

 

もっと高品質になると、

栄養成分の添加物(ビタミンなど)も入っておらず

全て天然素材から栄養が摂取できます。

 

一方、低価格フードの場合は

色素でカラフルに色付けしたり、

香料やオイルを加えて嗜好性を高めています。

 

また、栄養を補うために栄養成分も添加していますし、

大容量なため、長期保存可能な保存料も使用している場合が多いです。

 

安いドッグフードは危険なの?

安いドッグフードは危険?

高いドッグフードと安いドッグフードを比較してきましたが

安いドッグフードって危ないの?

と心配になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

ですが危険かどうかについては、

食べたら即刻病気になるような

危険な物質は含まれていません。

 

というのも日本には

「ペットフード安全法」という基準があり、

特定の有害な成分を配合してはならない決まりがあるからです。

 

しかし、品質については

全てが粗悪と断言できないものの、

高品質とは言えないと認識していたほうがいいでしょう。

 

なぜなら先程の「ペットフード安全法」には

禁止成分の規定はあっても、

それ以外の配合成分に対する品質規定は無いからです。

 

つまり、毒になるものは入っていないけど、

中身の品質については不明(値段相応)ということです。

 

一方、ペット先進国アメリカのAAFCOの定める基準では

「〇〇(栄養素)はこれ以上の量を配合していなければならない」

のように、栄養価にも厳しい基準を定めています。

 

欧米のペットフードが支持される理由は

こういったところにもあるのかもしれませんね。

 

これを踏まえて、日本で市販されている

低価格帯のドッグフードを安全と捉えるかどうかは

あなたの考え次第であると思います。

 

たとえば人間の食事でも、

安くて美味しいファストフードは

健康のために良いとは言えないけれど、

それを食べるかどうかの判断は自由ですからね。

 

ちなみに、私個人の考えですが

高価格のフードへ切り替えると

毛艶も便も驚くほど改善することから、

やはり低価格帯のフードで摂取できる栄養には

限界があるのではないかと感じています。

 

安いドッグフードを選ばない人たちは

私のように高品質のドッグフードの実力を

身を持って知った人たちではないでしょうか。

⇒国産ドッグフードが危険と言われる理由はこの原材料にあった!

 

高いドッグフードは全てが高品質とは限らない?!

高いドッグフード全てが高品質とは限らない

高価格のドッグフードには

高品質なものが多いのは当然です。

 

しかし、全ての高価格ドッグフードが

高品質というわけではありません。

 

実際プレミアムドッグフードの中には、

もっと値段を抑えられるよね?という商品もあります。

 

値段が高いからといって、

必ずしも材料の質が商品価格と釣り合っているとは限りません。

 

  • 広告費が高い
  • 輸送費が高い
  • 不要な食材を入れすぎている
  • ブランドに箔をつけたい
  • 他メーカーと価格を合わせたい

 

このような事情で価格を上げている商品もあるんです。

 

ではどうやって高品質のドッグフードを見分けるのか?

 

それは原材料を見るより他ありません。

 

どんなに広告が魅力的でも、

肉類が少ない、栄養添加物に頼っている

こんな商品は信用できませんよね?

 

ドッグフードは値段ではなく、

原材料を見て選びましょう。

 

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