ドッグフードの穀物の必要性

シニア犬の食事管理

犬に穀物は必要?ドッグフードに含まれる穀物は悪者なの?

2019年2月28日

「安いドッグフードは穀物が入っていて体に悪い」

そんな話を聞いたことがありませんか?

 

例に漏れず、このサイトでも

同じことを言っています。

 

そんな話は高級ドッグフード販売者が

儲けるために広めた噂じゃないの?

 

以前の私はそう思っていました。

 

しかし、主原料に穀物を使っていないドッグフードを

実際に愛犬に与えてみると

毛並みや便の質が見違えたのです。

 

以前の私はペットフードなんてどれを与えても

大差ないと思っていましたが、

愛犬の体がこれでもか!という変化を見せてくれて、

自分の考えを改めることができました。

 

あなたがもし、以前の私のような考え方をお持ちなら

一度、穀物を高配合されていないフードを

試してみてほしいな、と思います。

 

犬の健康のために穀物は必要なの?

ドッグフードの穀物の必要性

犬に穀物は絶対必要ではない

古来、人間がオオカミを家畜化したことで

犬は誕生しました。

 

オオカミは肉食動物ですよね。

 

獲物を食すことで、間接的に

草食動物の胃の内容物(植物)を

食すことはありますが、

 

やはり主食は完全に肉です。

 

これは犬も同じです。

 

犬は人間との生活の中で、

雑食化したという意見もあります。

 

たしかに犬は人間とともに生活する中で

さまざまな改良を加えられてきましたが、

現代においても犬とオオカミのDNA配列は

非常に近いことがわかっています。

 

つまり犬とオオカミは今でも

大きく似た性質を持つ生き物なんです。

 

だからこそ

「犬は今の時代でも肉食の動物」

と考えるのが自然ではないでしょうか。

 

研究結果が語る真実

犬の穀物必要性の研究

犬の穀物摂取について

興味深い研究結果が2つあります。

 

2008年 アメリカ飼料検査協会(AAFCO)の研究

『犬猫が必要とする炭水化物の最低量はゼロである一方、タンパク質は過剰供給になることはない』

出典:https://www.pochi.co.jp/ext/column/benefits-of-grain-free-dog-food.html

 

2013年スウェーデンの大学の研究

『デンプンを分解するためのアミラーゼという消化酵素の遺伝子のコピーを犬はオオカミの2~15倍持っていて、犬のアミラーゼ活性はオオカミの28倍にもなっていることが明らかになった』

出典:https://www.pochi.co.jp/ext/column/benefits-of-grain-free-dog-food.html

 

この2つの研究から分かることはというと、

  • 犬にとって炭水化物は必要ではない
  • 穀物に多く含まれるデンプンはオオカミよりも消化できる
  • 犬のアミラーゼの数値は個体差による

ということです。

 

たしかに雑食化の傾向はあるようですが

穀物の消化能力に能力差があるということからも

今の時代も犬は肉食でいることが最も自然だと

言えるのではないでしょうか。

 

犬には穀物がダメと言われる理由は?

なぜドッグフードには穀物が入ってるの?

犬に穀物は必須ではないということは

理解できましたね。

 

だからといって、なぜ穀物が

こんなに悪者扱いされているのでしょう?

 

それはデンプンが多く含まれるからです。

 

デンプンは糖質ですから

血糖値が上がりやすくなりますし、

食べ過ぎると太りやすくなります。

 

そして犬はデンプンを分解するアミラーゼが

人間よりも少ないので、

穀物を消化するのが得意ではありません。

 

また、穀物には犬がアレルギーを引き起こす

可能性があります。

 

しかし、アレルギーは肉類や果物でも

起こりうるので、アレルギーに関しては

穀物だけがいけないと思うのは間違いですよ。

 

なぜ穀物はドッグフードに配合されているの?

では、なぜ犬に必要ない穀物が

ドッグフードに配合されているのでしょうか?

 

その主な理由はズバリ、カサ増しです。

 

安価でタンパク質も補える穀物は

安くて栄養が摂れるドッグフードに

不可欠なんです。

⇒国産ドッグフードが危険と言われる理由はこの原材料にあった!

 

小麦やとうもろこしや大豆などが

原材料表のトップ3に入っていれば

確実にそれらはカサ増し目的です。

 

穀物の役割はカサ増しだけだと思っていませんか?

 

雑穀は犬に有効?

主原料として配合されている穀物は

カサ増しであると言いました。

 

しかし、サブ的に配合されている穀物は

栄養効果を狙って配合されているものです。

 

見分け方としては

原材料のトップ3より後ろ(中盤以降)に

記載されている穀物がそれに当たります。

 

この場合の穀物は米類だったり、

大麦、豆類などいわゆる雑穀類の場合が多いです。

 

雑穀類にはデンプンも含まれているものの

他の栄養価が高いので、

少量配合するだけで、フードの栄養価を

アップさせることができます。

⇒グレインフリーフードにも雑穀は含まれてる?

 

しかし!栄養豊富な雑穀も絶対に必要ではない

栄養価が魅力の雑穀も、

犬が必ず食べるべき食品ではありません。

 

なぜなら、雑穀に含まれるビタミン、

ミネラル、食物繊維などは、

他の食品からも摂取が可能だからです。

⇒シニア犬に必要な栄養バランスは?

 

だからといって雑穀を食べてはダメ!

というわけではありません。

 

多量摂取は食物繊維過多になりますが、

少量であれば犬も負担なく、栄養摂取ができますからね。

 

主原料が穀物なのはNG!!

主原料が穀物ならNG

主原料に穀物が含まれる”カサ増しフード”は、

犬の健康ファーストで作られているとは

言えません。

 

でも、カサ増しでも栄養が含まれていれば

同じことじゃないの?

とは思わないでください。

 

一つの栄養分は様々な栄養との相乗効果で

その効力を発揮します。

 

それなのに、消化しづらい成分が含まれていたら

たとえ栄養が豊富に含まれているフードでも

それぞれの栄養が効率的に機能しません。

 

それに消化器官しづらい食べ物は

とくにシニア犬には負担が大きいです。

 

こういう点をふまえると、

穀物が主成分のドッグフードは

やはりおすすめできません。

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