ロイヤルカナンを獣医師がおすすめする理由

シニア犬の食事管理

獣医はなぜロイヤルカナンを勧めるのか?人気の理由に迫る!

2020年8月7日

今日は愛犬家から根強い人気の

ロイヤルカナンのドッグフードにせまってみました。

 

あなたや愛犬家の友人が

獣医師やブリーダーさんから

ロイヤルカナンを勧められた

という経験はありませんか?

 

ロイヤルカナンは多くの動物病院や

ペットショップと等でおすすめされる

ドッグフードです。

 

ではロイヤルカナンがなぜ人気なのか?

原材料を見ながら理由を探っていきます。

 

なぜロイヤルカナンは人気なの?多くの獣医師がオススメする理由とは?

ロイヤルカナンを獣医師がおすすめする理由

ロイヤルカナンドッグフードがおすすめな理由とは?

ロイヤルカナンのドッグフードですが

量販店等で販売されている

一般的なドッグフードに比べて

ややお値段が高いですよね?

 

それにも関わらず

愛犬家や、医師からはとても人気があります。

 

ではどういう点がオススメなのでしょうか?

 

ロイヤルカナンが支持される理由は以下のとおりです。

⇒人気のカナガンドッグフードをシニア犬が食べると問題がある?!

 

50年以上の歴史あるドッグフード

まずひとつ目の理由は、歴史です。

 

ロイヤルカナンは

フランス人ジャン・カタリーが

1968年に犬用の「イエロースープ」を

開発したところから歴史が始まりました。

 

以来、50年以上

ロイヤルカナンのペットフードは

世界各国のペットたちに食されています。

 

長い間安定して商品を提供してきたということは

企業の信頼度の高さを表しています。

 

独自のペットセンターでの商品開発

ロイヤルカナンのメリット

ロイヤルカナン本社のあるフランスには

企業独自のペットセンターがあります。

 

ここでペットを飼育し、

自社フードを与えた犬・猫たちを

継続して観察することで

商品の安全性や質の向上を図っています。

 

ただ栄養価の高い食材を組み合わせるだけでなく

実際にペットに与える効果をデータ化することで

商品に根拠をもたせています。

 

犬種・年齢・ライフスタイルに合わせてフードを細分化

ロイヤルカナンの特徴は

フードの種類が細分化されていることです。

 

大型・中型・小型そして年齢の区別はもちろん、

犬種別、運動量別、体重別、健康状態別など

様々なニーズに合わせて細分化されています。

 

そして病気別の療養食も種類が豊富です。

 

細分化されているということは、

愛犬の食事に悩みを抱える方にとっては

フードを選ぶうえで明確な目安となりますよね。

 

犬それぞれの健康状態に合わせた

フードがあるということは、

病院でも推奨しやすいのではないでしょうか。

 

”万犬受け”する食いつきの良さ

ロイヤルカナンのメリット

ロイヤルカナンのドッグフードは

風味が強いためか、

同価格帯のドッグフードのなかでは

食いつきが良いフードと言われています。

 

もちろん全ての犬に好まれるわけではありませんが

比較的受け入れられやすい

”万犬受け”するフードなんですよね。

 

拒絶される可能性が低いということは

一時的に飼育するブリーダーやペットショップ、

動物病院にとってはありがたい存在です。

 

 

獣医師がロイヤルカナンドックグードをおすすめする裏事情?!

ロイヤルカナンを獣医師がおすすめする理由

上記のとおり、

ロイヤルカナンにはオススメの点が

いくつもあります。

 

それに加えて、

獣医師やペット販売元がおすすめする理由が

もう一つあるとも言われています。

 

それはロイヤルカナンを販売することでマージンが入るという説です。

 

これに関して真偽は定かではありませんが、

海外サイトでもロイヤルカナンのマージン説に関する記載を

いくつか見かけたことがあります。

 

ここで誤解のないように言いますが、

マージンのために商品を紹介する=悪だとは思いません。

 

それも正当なビジネスの手法ですし。

 

それにいくらマージンが入るとはいえ、

獣医師が極悪粗悪な商品を紹介すれば

信用問題になりかねませんからね。

⇒国産ドッグフードが危険と言われる理由はこの原材料にあった!

 

ですが、そういった背景があるのだとしたら

私たちがすべきなのは、

自らの目で本物を見極める力を養うこと。

 

お医者様の言葉だけを鵜呑みにするのではなく、

自分自身でも調べて納得することが大切です。

 

ロイヤルカナンの原材料を見て気づいた意外な事実

先程”見極める目”が大切だと申しました。

 

そう、人気商品だからという理由だけで

大事な愛犬のごはんを選ぶのは安直ですよ。

 

ということで、

ロイヤルカナンの原材料で

気になる点をチェックしてみました。

 

すると意外な事実が…。

 

以下は8歳以上小型犬用フードの原材料表と成分表です。

とうもろこし、肉類(鶏、七面鳥)、動物性脂肪、とうもろこし粉コーングルテン、植物性分離タンパク*、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、大豆油、魚油、酵母および酵母エキス、フラクトオリゴ糖、ルリチシャ油、緑茶抽出物(ポリフェノール源)、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-アルギニン、L-カルニチン)、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Ca、K、Cl、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、B6、ナイアシン、葉酸、B1、B2、ビオチン、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)*超高消化性タンパク(消化率90%以上)

成分:たんぱく質25.0 %以上、脂質14.0 %以上  、粗繊維2.5 %以下、灰分5.4 %以下、水分10.5 %以下、食物繊維7.2 %、カロリー397 kcal/100 g

 

かさ増し食材が多い

穀類が多いロイヤルカナン

まず一番気になる点は穀類の多さです。

犬、とくに高齢犬には消化に負担のかかる穀類は

できるだけ与えない方が望ましいとされています。

 

しかし上記成分表の黒太字の原材料は

いわゆる”かさ増し食材”であると思われます。

 

肉類よりも真っ先に穀類が表記されているので

肉の内容量は多くないのかもしれません。

 

おそらく脂質やカロリーを抑えるために

穀類を多く配合しているのだと考えます。

⇒犬に穀物は必要?ドッグフードに含まれる穀物は悪者なの?

 

ちなみに同じロイヤルカナンでも

成犬用や子犬用フードは

肉類の表示が一番目だったので、

高齢犬のフードとはすこし事情が異なるようです。

 

危険視されている添加物

ロイヤルカナンには酸化防止剤が配合されています。

 

このおかげで長期保存が可能なのですが、

酸化防止剤の一つBHAがちょっと曲者。

 

一部の研究で発がん性があるという結果がでているようです。

 

とはいえ、問題ないという研究者もいるので、

ここでは”発がん性があるから危険!”と断言はしません。

 

ただし、BHAはペットフード安全法で使用量の制限を設けられています。

 

また、EUでは人間の幼児に与える食品に

含んではいけないという規制もあるんだとか(ソース)。

 

子供に食べさせられないなら危険では、と考えるか

危険量でなければ大丈夫では、と考えるかは

あなた次第です。

 

評価すべき原材料も

辛口になってしまいましたが評価すべき点もあります。

 

まずは七面鳥を配合していること。

 

低カロリー、高タンパクで

アレルギーにもなりづらい七面鳥の肉は

シニア犬の栄養摂取には有効です。

 

また、オメガ3脂肪酸が豊富な魚油や

消化吸収を助ける酵母も配合されている点も

いいですね。

 

ロイヤルカナンは海外で評判が悪い?!

ロイヤルカナンの海外での評判

ロイヤルカナンはペットフード先進国の

欧米各国で売られています。

 

しかし、実際のところ

日本のような高評価は得られていないようです。

 

英語圏のペットフード関連のサイトを

いろいろと見てみたのですが(例えばコレ)、

ロイヤルカナンが評価されていないのには

 

  • 価格に対して原材料の質が見合わない
  • 穀類が多い
  • 獣医に見返りがあるから、やたら勧められる
  • 添加物が多い
  • 商品が細分化されいているが、形以外にほぼ違いはない
  • 加水分解タンパクなんて動物のどの部位を使っている分からない

こういった理由が見当たりました。

 

また悪評が独り歩きしてなのか

「子犬に与えたら命を落とす」というような

噂や(鵜呑みにしなくていいです)、

「実際にウチの子は死んでしまった」という口コミまで(それフードのせい??)。

 

さすがにこれらは根拠に欠けると思いますが、

欧米には優秀な競合フードが数多存在するため

ロイヤルカナンが日本のように

”良質なプレミアムフード”だとみなされていないのは事実のようです。

 

私がロイヤルカナンをおすすめしない理由

ロイヤルカナンをおすすめしない理由

質のよいドッグフードを与えたら

愛犬の健康状態が改善するのは事実です。

 

しかし値段が高い=質の高いフードとは限りません。

⇒高いドッグフードと安いドッグフードの違いがよく分かる話

 

私もドッグフードを調べるようになる前は

ロイヤルカナン=上質なフードだという認識でした。

 

しかし原材料重視でフードを選ぶようになった今、

個人的にはロイヤルカナンを購入する気はなくなりました。

 

ロイヤルカナンには良い面もありますし

開発者のこだわりも感じます。

ですが…正直、値段に質が見合っているとは思えないんです…。

 

もちろん格安フードよりも

材料に気を使われているんですよ。

 

ですがロイヤルカナンにお金をかけるなら

キロ当たり数百円上乗せして

良質なプレミアムフードを買う方が

圧倒的に費用対効果があると感じています。

 

もちろんこれは一個人の考えです。

 

しかし、もしあなたが値段や知名度だけで

ドッグフードを選んでいるのなら

一度原材料を確認してみませんか?

 

きっと新しい気づきがたくさんあると思いますよ。

 

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